こんにちは星谷です。
「禁食で食べてないから、その分トイレの回数も減るのかな」と思ってたら、実際には全然そんなことありませんでした。
何ならめっちゃ行ってた。私の場合。
禁食してようがトイレにはめっちゃ行く
禁食前と変わらず、頻繁にトイレには行っていました。
なぜなら、便は出なくても、下血があったからです。
大腸にできた炎症や潰瘍から血液が滲んで下ってくるので、トイレに行かずにはいられないんですね。
たぶん、究極もし下血も何もでない場合でも、腸からは腸液 (粘液) が分泌されているので、それが出てきちゃってお尻がムズムズしちゃうと思われる。
そうすると、結局トイレに拭きに行くことになるのよね; ←後々、一時的ストーマ(人工肛門)の時に経験した人
ベッドとトイレの往復がしんどい
ボロボロな大腸さんの「しんどいよ~」という声は、断続的なしぶり腹として現れました。
少しの刺激にも腸が過敏に反応するんです。
最初はお小水するだけのつもりでトイレに行っても、結局 腹痛と下血もセットで付いてきてしまうので、本当に厄介でした (げっそり)
点滴で水分いれてる分、余計にトイレが近くなる
あと、輸液パックいっぱいに入った点滴薬の水分が、まるまる身体にチューっと流れ込んでいるだけあって、トイレの感覚が近くなるんですよね (笑)
個人的な点滴あるある なんだけど、皆さんはどうなのかな?トイレ近くなりません?
1日に何度もベッドとトイレを往復する上で、
ベッドから起き上がって靴をはき、ふんっ!と立って点滴棒の取っ手をつかむ
――などの一連の動作が、ほんっとに重労働で。
トイレ後にも痛みが続く「しぶり腹」のせいもあり、消耗が激しすぎて トイレからベッドに戻った後もしばらく身動きがとれませんでしたw
ごく日常的な動作で体力を消耗してしまう
これは潰瘍性大腸炎に限らない話ですが。
どんな病気であれ、入院していると症状そのもので消耗していたり 筋力が落ちてしまったりして、日常的な動作のひとつひとつにとても体力を使ってしまうんですよ。
出来ていたことが思うようにこなせなくなるというのは、当事者にはかなりショッキングなことです。
出来なくなって思い知らされること
同時に「当たり前」な事など何ひとつないのだ、という事を痛感する瞬間でもあるんですけどね。
「考えなくても難なく出来ていたこと」への有難さ。それを、「出来なくなって初めて気づく」っていう事が沢山あって。
そこまでにならないと気づかないのかよー!とも思うんだけど、それだけに「当たり前」っていう感覚の、ある種の恐ろしさを感じています。
個人的、病院にかからないとやべぇなって指標はコレ
ちなみに、私の中では「ドライヤーを持てなくなったら大人しく病院に行く」という個人的な指標があります (笑)
あなたの中にも、そういった「ここまで来ちまったらやべぇな」という指標はありますか?
気恥ずかしかった下血チェック
あと、当時の事で思い出されるのが「下血のチェック」。
血の色の具合や 出血量の程度を確認するために、トイレ後には看護師さんを呼んで確認してもらわなくちゃいけなかったんですよね。
看護師さんたちもプロだし、仕事なので淡々とこなしてくれるんだけど、それでもやっぱり恥ずかしいな~って思いはありました。
「人の排泄したものを見るのは嫌だろうなぁ…。なんか申し訳なさすぎる…」って。
まぁただ、これは自分の性質というか、気にしすぎな所もあると思うんですけどね。
「そんなの気にしないから大丈夫!」と看護師さんは言ってくれるかもしれないけれど、
言ってもらえたからといって「了解です!それじゃ気にしません♪」と、すぐには なれないもの。
個人的に、特に気まずかったのは、呼んだら男性の看護師さんが来てくれた時。
相手がどう思っていたのかは知る由もないけど、私自身のダメージはハンパなかったw
患者と医療従事者が異性の場合って、どっちがどっちの立場になっても、やりづらい事ってまだまだ色々あるだろうなぁ、と思いますね。
そんな中でも日々奮闘している世の看護師の皆さん、まじで尊敬してます……!
どうやって看護師さんを呼んでたのか?
いまは総合病院ならどこも付いてるんじゃないかな~と思うのですが、
トイレの中には、緊急時の呼び出しボタンが付いています。(下の画像参照)
それを使ってナースステーションの看護師さんに知らせて来てもらってました。
病院の中には、もし何か緊急の事態が発生してもすぐに医療従事者に知らせることができるよう、院内のいたる所にこのようなボタンが設置されています。
私が入院していた所では、緊急の事態に押すという用途のほかに、
「終わったら押して呼んでくださいね~」と、看護師からの指示のもと使用することもありました。
私みたいにトイレ後のチェックがある人や、トイレからベッドに戻るまで付き添う必要がある人などの場合ですね。(あくまでも自分が入院しているフロア内に限ったものです)
用がないのに押したら、ふつうに怒られるやつなのでご注意ください(笑)
トイレで呼ぶ時のちょっとした難点(しょうがない事だけど)
それは、一発で「事情を知っている看護師さん」が来てくれるとは限らないこと。
トイレの緊急ボタンを押して伝わるのは、当たり前っちゃ当たり前なんですが、「この場所のトイレでボタンを押した人がいる」ということだけなんですよね。
「事情を知っている看護師さん」というのは、その日 私の検温やら変化の記録を担当してくれている看護師さんのことです。
「星谷は下血のチェックが要る」ということを把握しているのも、その記録をするのも、基本的には私をその日 担当している看護師さんだけなんです。
しかし、星谷のトイレ事情なんぞ知らない看護師さんの方が圧倒的に多いわけで。笑
まず分かりやすく「あのぉ~、トイレ後 呼ぶように言われてまして~……」という所から説明をしなくちゃいけない。
必要な行程なんだけど、これが地味に神経使う!!
さくっと伝えないと、「忙しいのに些細な事で呼んでんじゃねーぞ(にっこり)」ってなっちゃうからね。
しかも、説明すると十中八九「担当のひと呼んでくるね」となるので、他の患者さんがトイレに入ってこないよう扉をそっ閉じし……(たまに勢いよく開ける人がいる)。
担当さんが来てくれたらまた鍵を開け……。チェックが済んで流して、それでようやくOK!となるわけです。
うん、長い!!
チェックなんか一瞬だけどな!
この地味な行程の多さよ…。看護師さんもかなり面倒だろうと思う。
ていうか、まだこの時の下血チェック程度なら全然いいんですよ。
ここからもっと後の話になるけど、肛門周囲膿瘍(&痔瘻)の手術した時なんか、
トイレ後にガーゼあててもらわなきゃいけない都合で、毎っ回 ズボン諸々下げたままの状態で上のくだりをやって、担当の看護師さん来るの待ってたからね……。
あ、なんか涙出そう。スン
こういう地味~だけど切実!な話はつい熱が入っちゃうね!お付き合いありがとうございました……(深々)
当時の下血の具合
話が脱線しかけたので、また下血の話に戻りまして。
トイレが見るからに一面真っ赤だったことは覚えています。
何も刺激するものは食べていないのに、こうも出ます?という感じでした。
水を飲んでいたかどうかの記憶がない
禁食はしていたけど、飲み物の制限があったかはちょっと覚えていないんですよね……。
たぶん飲めるなら飲んでもいいよ、程度ではあったんだろうと思うけど。
けど不思議なもので、結構な水分量を点滴から入れていると、それだけ体内に直接水分が入っているからか、あまり喉は乾かなかったと思う。
あ。あと、飲むこと自体が怖かったのもあるか。
お腹をわざわざ刺激するような事、したくないものね。