私は高校生の時に 潰瘍性大腸炎 になり、その後大腸を全摘する手術を受けています。
馴れ初めなんて良いもんじゃないような…。
このページでは、異変を感じ始めてから、初めて病院を受診した時のことを書いています。
これは星谷個人のケースです(レア寄り)。UCの症状の重さや出方には個人差があり、その経過も千差万別です。
自宅から近い内科クリニックを受診
下痢・腹痛・体重の減少と、これまでにない体の異変。
ついに重い腰をあげて、ひとまず家からほど近い内科に行くことにしたのですが――。
ひとつ前の話:ある日を境に起こった異変【UC闘病記】
モヤモヤの残った初診
内科では、よくある診察の流れを一通りして。
喉の腫れも特になし。
触診ではお腹を圧迫されると少し苦しい感じがありました。
この圧迫感は、既に腸に炎症があったからだと思われます
結局これといったものが無いためか、その日は整腸剤みたいなの(だったと思う)を処方してもらい、
「症状が続くようならまた来てください」とのことで帰宅しました。よくあるやつ。
その時は……正直、
えっ、これだけ??って思いました。
診てもらっても結局スッキリはしなかったという……。
まぁ、確かに「ちょっと下痢が続いててしんどいです」って、ざっくりと範囲が広すぎて何がなんだかな感じはあるか……。なんて自分を納得させつつ。
心はやっぱり、どこかモヤモヤとしていました。
そんな晴れない気持ちのまま数日が過ぎ、体調も良くならないので再度受診することに。
2度目の受診
ひとまず腸内にウイルスがいないか検査してみましょうって事になり、その話を聞いて私は思った――。
「これでウイルスとかの正体がはっきりすれば、このモヤモヤも晴れる!」と。
結果が出るには数日かかるとの事で、とりあえずクリニックのトイレで検査キットを使い、提出して帰宅しました。
検査の詳細がすごくうろ覚えなんだけど、たぶん腸内細菌を調べる的なやつ。
これでやっと原因が分かるかもしれない、分かれば治すことができる……。当時の私はそこに希望を見い出そうと必死でした。
しかし、クリニックを受診している間にも、下痢の威力は進行形で増していったのでした。
急速に悪化していく症状
様子見に数日……検査の結果待ちでまた数日……と、そうこうしている内に、とうとう下痢に腹痛が伴うように。
アレです、単に下痢が来た~!って時の腹痛じゃなくて、こう下腹部をぎゅんっ!とされたかのような…。
言い表しづらい、けど我慢できない感じの痛み。
ここらへんから潰瘍性大腸炎のアプローチがどんどん激化してきました。
いくら私に振り向いてもらいたいからってアンタ……。
腹痛は、トイレに行った後もなお襲ってきます。これがまたつらい。
便意を催した時の痛みが「うっ」と一撃必殺系を食らったような感覚だとすると、
対してトイレ後の痛みは「ううぅう……」と何ターンにも渡ってダメージを食らうタイプのジワジワ攻撃なんですよ。
そしてね、なんとこのジワジワくる痛みには名前があるんですよ!
その名も「しぶり腹」です。わっるそうな名前でしょ…。
しぶり腹とは
単に「しぶり」ともいい、テネスムス tenesmus の訳語で、古くは裏急後重(りきゅうこうじゅう)とよんだ。直腸炎や赤痢など炎症性の刺激によって直腸が過敏状態になり、便がすこしたまっただけで肛門(こうもん)の筋肉がけいれんする肛門しぶりをさす。便意は疼痛(とうつう)を伴い、頻発するが、排便はほとんどないか、まったくみられないため、排便終了感もない。
引用元:コトバンク内、日本大百科全書(ニッポニカ)の解説「しぶり腹」の項より
1日に何回もトイレ~!ってなるんです。行っても何も出ないのに。
かといってトイレに行ってもスッキリは出来ず、ずっと残便感があるんですよ…。
…ていうか、アンタそんな名前だったの……。
テネスムス とか 裏急後重 とか調べて初めて知ったわ!天むすみたいな名前しおって…。
まぁ、それはさておき。
私の場合、炎症の範囲が「全大腸型」だったので 直腸だけでなく大腸全体がかなり過敏な状態になっていたと思います。
お腹全体が異様に痛かった……。
こうなってからの衰弱の早さはすごかったです。私の体重と精神力は、それはもう素敵に削れていきました。ゴリゴリに!