炎症性腸疾患 (IBD)

潰瘍性大腸炎・クローン病で起こりうる腸管外合併症

IBDの腸管外合併症の記事のアイキャッチ画像

こんにちは、星谷です。

今回は 炎症性腸疾患 (IBD) の「 腸管外合併症 」について。

潰瘍性大腸炎 と クローン病 の合併症には、腸内で起こる「 腸管合併症 」と、

腸以外の場所で起こる「 腸管外合併症 」があります。

 icon-arrow-circle-down「 腸管合併症 」の方については、それぞれ別に記事があります。

潰瘍性大腸炎の 腸管合併症 まとめ

クローン病の 腸管合併症 まとめ

合併症を解説した記事のアイキャッチ画像
【図有り】合併症の意味、知ってますか?実はあまり理解されていない医療用語だった件 星谷 こんにちは、星谷です。 「合併症」という医療用語。よく聞くけど、具体的にはどんな事をいう言葉?と疑問に思っ...

なんで「腸管」は別記事なのに「腸管外」は記事が一緒くたなんじゃい!と思ったかもしれませんが、

腸管外の合併症は、UCもCDも ほぼ内容が同じなんですよ。

というわけで、ひとつにまとめて紹介したいと思います!

腸管外合併症

潰瘍性大腸炎 及び クローン病 の症状が原因で、腸じゃない場所に起こる可能性のある病気・症状の一覧です。

アフタ性 口内炎

赤く腫れてて、その真ん中が白っぽくえぐれているような口内炎ありますよね。

すごく痛いやつ。あれのことです。

「アフタ」とは、分かりやすく言えば小さく浅い潰瘍のこと。しばしば口腔内に生じます。

眼病変

結膜炎(けつまくえん)

目の結膜に炎症がおきた状態のこと。

目のかゆみ、充血、目やにが増える、瞼の腫れぼったさを感じる、などの症状があります。

虹彩炎(こうさいえん)

目の虹彩に炎症がおきた状態のこと。

白目の充血、痛み、涙が多くでる、目がかすむ、光をまぶしく感じやすい、などの症状があります。

ぶどう膜炎

ぶどう膜は、脈絡膜 (みゃくらくまく)、 毛様体 (もうようたい)、虹彩 (こうさい) の3つの総称です。

これらに炎症がある状態のことをいいます。

虹彩炎と同じような症状に加え、視界にごみのような虫のようなものが見える、飛蚊症 (ひぶんしょう) が生じることもあります。

関節炎

関節に痛みが生じます。色々ある合併症の中でも、一番発症する頻度が高いようです。

星谷
星谷

ちなみに、私も関節が痛くなることがあります。

指関節とかも痛くなるんだけど、これって私だけ?

結節性紅斑(けっせつせい こうはん)

膝の下~足首に、生じる赤い腫れのことです。

触れるとしこりがあり、圧迫すると痛みを感じます。

時には何もしなくても痛みが生じる場合があるようです。

発熱、倦怠感、関節痛を伴うこともあります。

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壊疽性膿皮症(えそせい のうひしょう)

壊死性の皮膚潰瘍のことです。

最初に生じた所から、深い潰瘍が急速に拡大していきます。潰瘍の周りも赤く腫れて痛みます。

潰瘍性大腸炎では、主に下肢に生じることが多いようです。

壊死 (えし) は、体の細胞・組織が死んだ状態のこと。

壊疽 (えそ) は それの更に酷いものと考えていただければよいと思います。

ネットなどで調べる際は、凄まじい症状の画像が目に入りますので、苦手な方はご注意くださいね。

静脈血栓(じょうみゃくけっせん)

静脈に血のかたまり (血栓) ができると、血の流れが悪くなってしまいます。

その血のかたまりが血流にのっていき、別のところに詰まってしまうと、大変危険です。

例えば足に血栓ができると、できた方の足に痛みが生じたり、むくんだりします。(深部静脈血栓症)

強直性脊椎炎(きょうちょくせい せきついえん)

脊椎などに炎症が起き、次第に動きが悪くなってしまう病気のことです。

指定難病のひとつ。

首から背中、腰から骨盤に、痛みやこわばりといった動きづらさを感じます。

進行すると、腰を曲げたり背を反らせたりといった動作がしづらくなるようです。

痛みは、じっとしているよりも動いている方が軽減されるそうです。

原発性硬化性胆管炎(げんぱつせい こうかせい たんかんえん)

炎症によって胆管が細くなってしまい、胆汁の流れが悪くなってしまう指定難病のことです。

初期段階では無症状のことが多いようですが、進行すると、黄疸 (おうだん)、全身倦怠感やかゆみ、発熱などの症状を伴います。

症状が持続すると、肝硬変 (かんこうへん)、肝不全 (かんふぜん) に至る可能性もある病気です。

ざっと挙げてみましたが…

これらの他にも、胆石症や膵炎などなど、他にも色々とあります。

というか、主原因である IBDの炎症によって二次的に生じたものは すべて 合併症 と呼べるわけで……。(ややこしいね)

上に挙げた以外の病を発症する事だってあるかもしれないし、運よく合併症がまったく生じない場合だってあり得るしで、

本当にケースバイケース、千差万別なんですよね。

ですから、「こんな合併症もあるんだ~」くらいに捉えていただくのがよいかと思います。